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したのでその結果を紹介したい。

【血栓形成期における FMC/SF 測定の臨床的有用性】

  1. われわれは、東海大学循環器内科後藤信哉博士との共同研究により、まずコラーゲン膜上にメパクリン標識血小板を流し、ex-vivo における微小血小板血栓の初期段階を解析するシステムを構築した。PE 標識抗 FMC 抗体 (F405) を反応させると血小板血栓形成初期に活性化血小板表面に SFMC が強く存在することを明らかにした。
  2. 経食道心エコーを施行された心房細動 156 例を検討した。14 例 (8%) に左心房内血栓が見つかり、FMC、 \beta \text{TG} 、TAT、PT-INR に有意な上昇を認めたが、血栓発症との関連を多重ロジスティック分析した結果、FMC がオッズ比 3.3 で最も高値を示した。
  3. 人工股関節置換手術による肺血栓塞栓症発症予知マーカーとして利用可能か京都府立医科大学整形外科久保俊一教授と共同研究を行った。その結果、肺血流チンチグラフィーを試行した 17 名で臨床的には無症状にもかかわらず 4 名に血流欠損所見が認められた。凝血マーカーでは、手術直後と 2 日目から SFMC の有意な上昇が認められ、その増加率と血流欠損範囲拡大との関連所見が得られた。D-dimer は肺血栓塞栓症発症後期 (術後 7 日目以降) から有意な増加が認められた。(図 3)
  4. 新潟中越地震では関連死として肺血栓症が問題となった。そこで新潟県長岡地区被災者 640 名を対象に地震直後から

の FMC、D-ダイマー、フィブリノゲンと下肢静脈エコーを実施した。その結果、下肢静脈エコーによる静脈血栓陽性率は震災直後 (10 月 25 日-11 月 1 日) の群 (A) で 35.1%、11 月 2 日-8 日の群 (B) で 25%、16 日-22 日の群 (C) で 12.5%、11 月 23 日以降 (D) では 12.5%であった。FMC が基準値 ( 6.1 \mu/\text{ml} ) 以上を示した率が A 群 26.9%、B 群 16.7%、C 群 9.7%、D 群 7.4%でエコー所見と同様の挙動を示した。一方、肺血栓症の診断マーカーとして汎用される D ダイマーは A 群 23.1%、B 群 21.4%、C 群 16%、D 群 13.4%で B 群でも高い値を示していた。(図 4) また、震災直後 7 日間の宿泊場所として FMC は車中泊で有意な高値を示した。以上、大震災では心的ストレス、水・食料不足からくる脱水、車中泊等の窮屈な生活から血栓性が高まるものの大多数の被災者は時間経過とともに生体の線溶機構により血栓症を回避できたものと考えられる。この血栓傾向病態把握に FMC が非常に有効であることが示唆された。

【まとめ】新規 FMC 測定により、急性血栓症発症の早期を鋭敏に捉えることができるようになった。われわれはエバネセント波を用いた測定機器導入により血漿分離の必要がない全血測定により、正確かつ 10 分以内という迅速測定ができるシステムで富山大学附属病院において日常診療に活用している。